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先日のですね・・・「やっと」の記事にペンギンウォークの、りかさんがSSを書いてくださいました!
マジですよ!夢じゃありませんよ!酔っ払いの戯言でもなければ狐狸妖怪に化かされたわけでもありませんよ!

SANAGARA
ヒャッホーな頂き物なんですYO!



前置きはいいですよね!皆さん早速読みたいですよね!
じゃ、いって見ましょうか!!
続きからお読み下さい。

それは、堂上と郁が寮ではなく官舎に帰るのに慣れて来た頃のこと。

元々、結婚する前から "犬も食わない系" のケンカはときどきしていた二人だが、
この日のケンカはいつもとちょっと様相が違っていた。

堂上夫妻の場合、ケンカの原因は「堂上が口を滑らせて郁を怒らせる」といった
パターンほとんどだ。

堂上にはこれまで上官として部下である郁の面倒を見てきた経緯もある。

典型的な長男気質の堂上は、5才年下で末っ子の新妻に対してつい言わなくても
良い事まで口にしてしまい、郁を膨れっ面にすることがままあった。

それが、今回はめずらしく逆のパターンであった。

最も、素直で単純な郁が何を言ったところで堂上が本気で怒ることなど稀なのだが。


 ***


いつもの堂上家は夕食のあと、リビングで二人一緒に過ごす。

けれど今夜は違っていた。

まだそんなに遅い時間でも無いのに、堂上は寝室にこもっている。

郁も堂上が本気で腹を立てているとは思っていない。

でも、今回は自分が悪かったのだからちゃんと "ごめんなさい" を言わないと。

意を決して郁は寝室に滑り込んだ。

部屋の中に居た堂上はドアに背を向けて、ベッドの上に座って本を読んでいた。

郁が入って来たのに気付いているはずなのに振り向きもしない。

「篤さん...さっきはごめんなさい。 ね、こっち向いて?...」

そっとベッドに上がった郁が囁くように言うと、堂上の肩がピクリと動いた。

「こっちを向いてくれないとキス、出来ないです...」

堂上が苦笑しながら振り向いた。

郁が堂上の肩にそっと手を置いた。

そしてゆっくり顔を近づけると、優しく唇を重ねた。


td53.jpg











 
軽くついばむようなキスをして顔を離すと、堂上が目を見開いて郁を見ていた。

「なっ、なんですか?」

思わずたじろいだ郁だが、堂上の言葉を聞いて真っ赤になった。

「いや...ホントにするとは思わなくて」

堂上の顔は少し赤くなっていて、郁から微妙に目を逸らしている。

「やっ...やだっ!」

あたし、もしかしてとんでもなく恥ずかしいことしちゃったんじゃ...

反射で立ち上がろうとしたが、間一髪で堂上に手を掴まれる。

赤くなってしまった顔を見られたくなくて、身体をひねって顔を隠した。

「放してっ!」

掴まれた手をぶんぶんと思い切り振る。

「あー、待て待て待て」

郁がいくら力の限り振りほどこうとしたところで、堂上の手を振り切れるはずもない。

離れない手に、郁が思わず振り返る。

その顔を見た堂上が、慌てたように矢継ぎ早に畳み掛けた。

「俺が悪かった!今のは失言だった!嬉しかったから口が滑った!頼むから座ってくれ
!」

おずおずと郁が堂上の前に座ったが、堂上は郁の手を放さない。

ああ、あたしって何でこれくらいのことで...緩い涙腺が憎い。

顔を伏せたが一度見られたからにはもう遅い。

今怒っていたのは堂上のはずで、それをなだめようとしていたのが郁だった。

それが今や、立場が逆転してしまっている。

「今のは本当に俺が悪かった。何でも一つ、言うこときくから」

「何でも...? ホントに...?」

顔を上げた郁が堂上の目を見て問う。

「あっ、ああ」

一瞬 "何でも" は言い過ぎたか!と思った堂上だが、今更取り消せようはずも無い。

「じゃあ...」

堂上は少し緊張した面持ちで次の言葉を待ったが、続いた郁の言葉は

「篤さん...機嫌、直してくれる?」

構えていた堂上だったが、思わず顔がほころんだ。

一体どんなことを言われるかと思ったが...

何て簡単で、何て――

「ああ、分かった」

そう言うと、堂上は掴んでいた手を引き寄せて郁の身体を自分の腕の中に閉じ込め
たのだった。

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無題
お久しぶりです。(以前コメしたのですが、覚ええて・・・)あれからも、ちょくちょくお邪魔していました。そして、なんと以前からファンだったりかさんとのコラボ!ヒャッホー♪ですね。イラストは、郁ちゃんの腰とウエストが・・・新妻っぽくて堪らないです。SSは、もちろん「なんでも聞く言うこと」純な郁ちゃんらしくて、堂上さんでなくても、私が抱きしめたくなります。むはぁ~、朝からいいものを見せていただきました。有難うございました。
咲夜 2010/05/14(Fri)06:38:00 編集
Re:無題
こんにちはー!覚えてますよ!お久し振りです!咲夜さん!
ええ!りかさんに頂いちゃいました!見た瞬間は飲んでたビールを噴くかと思うくらいビックリしました★MASAKAの贈り物に、一瞬で酔いが醒めました。

その後すぐに書いたのが、苦悩のDです(笑)

妻に「なんでも……」って言われた……まさかあんなことヨソで言ったりしてないだろうか……的な悩みです(笑)


ギュってしてやってください!笠原なら「負けるか~!」ってギュっと仕返してくれますよ!

またお気軽にコメント残してやってくださいね!
ありがとうございました!
【2010/05/14 12:21】
ちょっと横からこんばんわvvv
ナツさん、咲夜さん、こんばんわ~
えへへ~、ちょっとお仲間に入れて下さいなvvv

そう!そうなんです!
"あの" くびれたウエストに、もう何とも言えずソソられました!(笑)

あと、郁ちゃんの表情がめっちゃ可愛くてvvv
今回は "ナツさんの堂郁" が私のアタマの中で動いてました!

でね!

「優しく唇を重ねた。」のとこまで読まれた方は、きっとナツさんの
イラストを拡大したと思うのです!

だってこのイラストをずっと見ながらSS書いてた私も、思わずクリック
しちゃいましたもん。(笑)

前にナツさんにウチのSSSを4コマに仕立てて貰ったとき、すっごく
嬉しかったんですよー

やっぱ、コラボって楽しいですvvv

りか URL 2010/05/14(Fri)21:07:29 編集
Re:ちょっと横からこんばんわvvv
なんか照れますね!うふふ。ありがとうございます!こう、ね!自分も字書きさんのSS読んでたりすると、情景が目に浮かんだりするんですよね!それはやっぱり上手なSSなんです。それを元にイラスト描くのはとっても楽しかったりするんです!けど、字書きさんに「こんなイメージで書いてはいないんだが・・・」とか思われたら、(自分が受ける)ダメージがデカイんで、めったに表には出せませんが・・・(笑)
SSとのコラボは絵描きにも嬉しいデース!もうヨダレがたれるほど嬉しいで!(口元にしまりが無い顔しっぱなしだから)
【2010/05/15 14:43】
おひさしぶりですv
本当にご無沙汰してます。何度も伺ってはいたんですが、足跡も残さず失礼しました。 
今回のイラストも素敵でしたねv 郁ちゃんの腰つきが色っぽくてドキドキしましたv  最近イラストから離れつつあって、全く描いてないんですが、ちょっといい感じで刺激を受けました^^  またお邪魔させていただきますv   
遠村 笑 URL 2010/05/14(Fri)23:00:02 編集
Re:おひさしぶりですv
こんにちは~!お久しぶりです!自分も笑さんとこのブログには日参してます!けど、ケータイからだといつも拍手がエラーになって、もうなんか日参してるのにこちらも足跡の残せない、半ストーカー化してました!(笑)
うわ!笑さん刺激を与えてしまいました?更新楽しみにしてますね!
遥か3も最近ちょっとつつけてませんが、ヒノエエンド以外でなくてちょっとヤサグレてました。
以前遥か記事でノゾミを書いたんで、良かったらお持ち帰り下さいね!
   
【2010/05/15 14:48】
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